WinActorのノードには主に「画像マッチング」「輪郭マッチング」「OCRマッチング」がありますがどれを使えばよいか? そもそもマッチングって何?そんな疑問はありませんか?WinActor記事 第2回目は「マッチング機能」について、それぞれの特徴と使い分けをご紹介します。
マッチング機能とは
処理対象ウィンドウから指定した画像や文字情報の照合を行う機能です。マッチングした場合、マッチングした箇所を基準としたクリック等のマウス操作や状態確認を行うことができます。
ノードタブのマッチング機能
WinActorには、タブノードに3つのマッチング機能が用意されています。
<マッチング機能の使い分け>
どのマッチングを使えば良いか迷う場合は機能による使い分けを勧めします。
- 画像マッチング ●特徴
- GUI操作の自動化
特定のボタンやアイコンをクリックする必要がある操作に適しています。例えば、下記のようなアイコンをクリックする場合などに利用できます。アイコン型ボタン - 画面遷移の確認
ある画面から別の画面へ遷移したことを確認する際に、特定の画像が表示されるかを確認する場合に適しています。 - 輪郭マッチング
●特徴
画像の形状や輪郭を基にオブジェクトを認識する機能です。画像全体ではなく、特定の形状を抽出して照合するため、背景や色が異なっても形状が一致すれば認識することが可能です。
●使い分け例 - OCRマッチング ●特徴
指定された画像と同じパターンや形状を画面上で検索する機能です。画面上の特定の画像やアイコンを認識して、対応する操作を実行することができます。
●使い分け例
画面上の文字を認識してテキストとして抽出する機能です。画面上の文字情報を読み取り、データとして利用することができます。
●使い分け例
まとめ
WinActorのマッチング機能には、「画像マッチング」、「輪郭マッチング」、「OCRマッチング」の3つのタイプがあります。「画像マッチング」はGUI操作の自動化に、「輪郭マッチング」は形状認識に、「OCRマッチング」は文字情報の抽出に最適です。直感的に利用できるため、初心者でも使いやすい反面、シナリオ実行環境に依存するため対象ウィンドウのサイズや倍率が異なるとエラーが発生する可能性があります。各ノードの設定方法や注意点については、次回以降の記事で詳しくご紹介します。
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