Workato×Pythonで生産性向上!SaaS連携だけで可能になる自動化

iPaaS製品であるWorkatoは、ローコード開発が可能です。Workatoのレシピ(フロー)で、アクション(処理)を設定していきます。プログラミングをせずに、順次処理や分岐処理、変数の設定を行うことができます。

Pythonなどのプログラミング言語のコードを書けるアクションもあります。プログラミングの知識が無い方も、AIを使えば、コピペで簡単に開発することができます。

今回は、Workatoの「Python snippets by Workato」アクションを用いてPythonをAIに書いてもらう開発方法を紹介します。

どんな人に参考にしてほしいか

業務プロセスの自動化を推進したい企業の担当者

  • 多くのSaaSとの連携を簡単に実現したい
  • ローコード開発で迅速にソリューションを構築したい
  • Workatoの活用やメリットを知りたい

Workatoのレシピを簡潔にできないかと悩んでいるユーザー

  • レシピのアクション数が増えて複雑になってしまう
  • データ変換や処理を効率的に行いたい
  • AIやPythonを活用してレシピを最適化したい

プログラミングだけで自動化を行う場合、環境を用意したり、必要な処理を全てプログラムで構築する必要がありますが、Workatoでは必要な箇所だけをプログラムで書けるため、「実はやりたかったこと」もできるかもしれません。

Workatoアクションについて

Workatoは多くのSaaS製品と連携ができます。
連携したいSaaSの接続設定(Connection)を行うだけで、当該SaaSのアクションをクラウド上で実行することが可能になります。

しかし、実際の開発では、あるSaaSから取得したデータを別のSaaSに取り込む際に、
データ形式を合わせたり、業務の条件によって値を変えたりする必要があります。

SaaSを連携しても複数のアクションを使って業務に合わせた開発が必要となります。

Workatoでデータの変換や順次処理、分岐処理を行うこともできますが、
アクション数が増えて複雑になる場合があります。

そんなときは、コードを書けるアクションを設定すると、複雑な処理や、細かい処理を一つのアクションにまとめることができます。
また、コードの作成はAIに任せてしまえば、コピペで簡単に実装できます。

Workatoはローコード開発ができるiPaaS製品ですが、
プログラミングを組み合わせることで、さらに高度な自動化を簡単に実現できます。

そのプログラミング作業を、AIに任せれば専門知識がなくても可能になります。
つまり、Workatoで社内全てのSaaSを連携すれば、AIの力を活用して業務効率を大幅に向上させることができるのです。

「Python snippets by Workato」で開発

Workatoのアクション「Python snippets by Workato」を用いて、Pythonを使った簡単なレシピを作成してみました。

処理の内容は「特定日から、今日まで何日経過したか」を出力する単純なレシピです。

特定日を変数で設定

まずはじめに特定日を変数で設定します。
(細かい変数の設定方法は割愛させて頂きます。)

  • 変数名を「Select_day」
  • 変数の型を「Date型」
  • 日付を「2024/9/1」

「Python snippets by Workato」の設定

次に「Python snippets by Workato」アクションを設定します

まず、Pythonのコードに受け渡す値と、受け取る値を
Input fieldとOutput fieldで設定します。

  • Input fieldに「input_day」というフィールドを作成
  • 作成した「input_day」に、前工程で作成した「Select_day」を選択
  • Output fieldに「output_day」というフィールドを作成

これで、Pythonを書く準備は整いました。

次に、以下のCodeの場所にPythonを書きます。

デフォルトでは、コメントでサンプルコードが書かれています。
不要なら全部消しても問題ありません。

AIにPythonを書いてもらいます。

ChatGPTに、以下の文章を入力してPythonを書いてもらいました

特定の日付から現在までの日数を計算するPythonコードを書いてください。

入力としては文字列形式の日付(YYYY-MM-DD)を受け取り、

その日から現在までの経過日数を計算してください。

def mainから始まりreturnで辞書形式で結果を返してください

Workatoでは、inputをDate型(日付)と指定すると「YYYY-MM-DD」形式となります。

また仕様上、def main(●●)から始まり、def main内のreturnで終わります。

なので、AIにはこれらを考慮した文を付け加えています。


AIから出力された結果は以下です。
(必ず同じ結果が返るわけではありません。)

WorkatoのPythonコードの要点としては、def main(input)では、"input"に「input_field」を受け渡しています。

input["input_day"]とすると、前工程で割り当てた「Select_day」が参照されます。

returnは、output_fieldで作成したフィールド名を指定して、格納をします。


出来たコードを貼り付けます。

Pythonはインデント(字下げ)で処理を読み取っているので、インデント(字下げ)を整えて、作成完了です。

今回は出力先のSaaSを選んでいないので、レシピの実行結果を確認します。

問題なく経過日数が出力されました。

「AIに任せるとブラックボックスになって誰もわからなくなるんじゃないか?」という場合もAIを使ってコードの説明文を残しておけば安心です。

Workato導入のメリット

今回の記事では、Workatoの「Python snippets by Workato」アクションを活用し、AIにPythonを書かせて効率的にレシピを作成する方法をご紹介しました。

Workatoは多くのSaaS製品と連携し、ローコード開発でビジネスプロセスを自動化できます。そして必要に応じてプログラミングコードを組み合わせることで、生産性の向上と業務効率化が期待できます。

弊社では、Workatoの導入から運用サポートまで一貫して承っております。貴社のニーズに合わせた最適なソリューションをご提供いたします。

Workatoにご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽に弊社までご相談・お問い合わせください。