目次
何ができるの?
正式名称は「アクティビティとシーケンスの要約」。
「要約」という表現が独特ですが、
要するにアクティビティやシーケンスの表示名を自動で変更してくれます。
これは地味ですが時間も精神力も奪われる作業でした。
この作業をAIが行うことで開発工程の短縮、純粋な開発行為に集中することで全体的な品質向上が期待出来ます。
例えば「代入」とだけ書かれたアクティビティが沢山あると、「いったいどの代入なのか?」というところから調査しなければなりません。
使用感
終わりに
一方以下の点が気になりました。
そもそも命名って重要?
非常に重要です。特にUiPathでは。
UiPathの仕様として「ソースの何行目でエラーが発生した」というログが出力されません。取得できるのは「エラーが発生したアクティビティの表示名(DisplayName)」のみです。
例えば「代入」とだけ書かれたアクティビティが沢山あると、「いったいどの代入なのか?」というところから調査しなければなりません。
利用手順
※利用条件として、Autopilot利用のためのセットアップは既に完了しており、Studio2024.10.1以降を使用している必要があります。
使用感
結論から言うと「人間には及ばないが、最低限使える」という感想です。
実物をご覧下さい。
実物をご覧下さい。
これは一般的なConfig読み込みサンプルを自作し、要約機能でシーケンスとアクティビティを命名したものの一部です。
大きく間違った命名がされることはありませんでした。
しかし厳しく見れば「処理内容を機械的に羅列しただけ」という印象でした。
ChatGPTのような優秀な生成AIに慣れてしまった身としては「Config読取処理」であることを理解した上で役割に応じた適切な名前を付けてくれる事を期待していました。
残念ながらそこまでの性能は無い様子。
また、元が日本語でも英語のアクティビティ名になってしまう点が惜しいです。
【朗報】日本語に対応
上記の検証は2024年7月下旬に行ったものでしたが、同年9月下旬(9/26)に本記事執筆にあたりStudio2024.10.4Community版で再検証したところ、Studioが日本語に設定されていれば、命名にも日本語が使われるよう改善されていました。
(※9割程度は日本語が使われるが、1割程度は英語で返ってきた)
これはまぁまぁ実用的なのでは?
終わりに
下記の条件に合う方なら導入するメリットがあると思います。
UiPathの使用言語が英語←日本語対応済み- 命名が面倒でデフォルトの表示名のまま放置しがちで保守性が低下している。
- アクティビティ同士を区別できれば命名は簡素で構わない。
- 品質を一定に保ちたい。
一方以下の点が気になりました。
基本的に日本語で命名(要約)されない←日本語対応済み- 一括でワークフロー全体のアクティビティの命名(要約)が出来ない
- デフォルトのアクティビティ名を上書きしてしまう
- もう少し人間に近いネーミングセンスになれば更に実用的
皆さんが実務で利用される頃にはさらに進化していることが期待できます。Autopilotが利用可能なStudioを使うタイミングで一度試してみる価値はあると思います。
個人的には今まで紹介したAutopilotの全ての機能の中で一番利用する機会が多くなると期待。
個人的には今まで紹介したAutopilotの全ての機能の中で一番利用する機会が多くなると期待。
またこの機能の延長上でドキュメントもAIで作れそう等、開発がより快適になっていく期待が膨らみます。
次回は「テキストからコード化されたワークフローを生成」という、UiPath上でコードを書いてくれるAutopilotの機能について解説します。
次回は当サイト内で更新予定。
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