はじめに
DX Suite (New UI)の帳票定義設定解説シリーズ、第4弾!
今回は最終回!
「こんな時はどうする?~使えると便利!DX Suite のデータ加工設定~」です!
↓前回の記事はこちら!
こんなことありませんか?
「読み取ったデータは電話番号にハイフンがついてるけど、
うちのシステムに入力するときは削除してるんだよね…。」
「和暦を西暦に変換する作業、面倒くさいなぁ…。」
そんなお悩みを解決してくれるのが【データ加工設定】です!
読取設定と同じく直観的に設定できるのでかなりおすすめです!
今回はそんなデータ加工設定の使い方について解説したいと思います!
こんな人に参考にしてほしい
- 出力したデータを後続のシステムに合わせて手動でを加工している人
- データ加工設定が気になる人
- AI-OCRをもっと活用していきたい人
- どうせなら余すところなくDX Suite の機能を使いたい人
そもそもデータ加工設定って?
【データ加工設定】
特定の処理ルールにもとづいて、読み取ったデータを変換・加工する設定のこと。
2024年6月26日時点で22個のデータ加工設定がありますので、
組み合わせ次第で色々なパターンに対応できます。
【データ加工設定】の設定画面はどこ?
データ加工設定の設定画面はワークフローから進んでいきます。
1. ワークフロー画面でデータ加工設定を適用する
2. 「設定画面へ」をクリック
※注意点
②ボタンの上部の表示が「データ加工設定」になっていない場合があります。
その場合は、※1「データ加工」の部分をクリックすると画像のように表示されます。
3. 「加工設定を追加」をクリック
4. 表示された「加工なし」をクリック
5. 使用したいデータ加工設定を選択
ここから使いたいデータ加工設定を選択していきます。
実際にデータ加工設定を使ってみよう!
データ加工設定の設定画面も表示できたので、実際にデータ加工設定を使って
冒頭に出てきたお悩みを1つ解決してみましょう!
※今回ご紹介するやり方は一例です。
お悩み例:電話番号のハイフンを削除したい!
「読み取ったデータは電話番号にハイフンがついてるけど、
うちのシステムに入力するときは削除してるんだよね…。」
あるあるです!
そんな時は「文字列変換(部分一致)」を使ってみましょう!
「文字列変換(部分一致)」とは?
読み取った文字列内の文字を好きな文字に変換できる機能のこと。
記号を別の記号に変換したり、記号を削除することもできる。
例:「2024-06-26」→「2024/06/26」
「090-1234-5678」→「09012345678」
1. 「文字列変換(部分一致)」をクリック
すると以下のように文字列変換(部分一致)が表示されます。
2. 「入力列」と「出力列」を設定
- 入力列:加工対象の文字列が入力される列
- 出力列:加工した文字列を出力する列
今回の例では、ハイフン付きの電話番号が入力されるのはE列なので入力列は「E」です。
また、出力したい列も同じE列なので出力列も「E」に設定します。
3. 「変換対象文字列」と「変換後文字列」を設定
例:
- 変換対象文字列:-
- 変換後文字列:(何も入力しない)
今回はハイフンを削除したいので変換対象文字列は「-」を入力し、変換後文字列には何も入力しません。
こうすることで「ハイフンを何もない状態に変換」=「ハイフンを削除」という処理ができます。
※注意点
入力する文字によっては、
文字の前に「¥(もしくはバックスラッシュ)」を付ける必要があります。
対象記号:
. * + ? | ( ) [ ] $ ^ \
入力例:
「?」を「-」に変換したい場合
- 変換対象文字列:\?
- 変換後文字列:-
参考:DX Suite ヘルプセンター[データ加工設定の詳細]
4. 保存して閉じる
5. 実際に読み取って読取結果を確認する
データ加工設定ができましたので、実際に読み取ってきちんと設定されているか確認しましょう!(読取方法は使い方解説③をご覧ください!)
※読取チェック時の注意点
大抵の場合は読取チェックで読取結果を確認すると思いますが、
読取チェック時は、まだデータ加工設定は機能していません。
データ加工設定は「CSVダウンロード」ボタンをクリックすると機能します。
データ加工設定のチェックは出力されたCSVファイルで行ってください。
お疲れ様でした!
いかがでしたか?
他設定画面と同様、データ加工設定の設定画面も直観的で操作しやすく、
データ加工設定の組み合わせ次第でお悩みに幅広く対応することができます!
ぜひ使ってみてください!
今回でDX Suite (New UI)の帳票定義設定解説シリーズは終了です。
皆様、長らくお付き合いいただきありがとうございました!
「DX Suite 、なんか良いじゃん…!✨」と少しでも感じていただけましたら幸いです!
今後もDX Suite についての記事を投稿予定ですが、
「もっと知りたい!」「ここってどうするの?」等、
何かお困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせください。
※「DX Suite」はAI inside 株式会社の登録商標です。